紹介で転職の場合のメリットとデメリットを把握

看護師の転職は紹介が当たり前!?紹介転職の特徴や注意点

看護師は知人や先輩の紹介で転職をする人が多いです。知人による紹介は採用率が高く内情を聞けるメリットがありますが、内定を辞退しづらく条件交渉が不利になるといったデメリットがあります。

知人・先輩の紹介

看護師業界では転職が非常に盛んです。

資料を抱えて微笑む女性看護師

日本全国の病院を探しても、看護師が新卒採用からの生え抜きばかりで揃っている所は自衛隊病院くらいではないでしょうか?

普通の病院であれば同僚の中にも転職を経験している看護師は多く、職場を去っていく人のほとんどが、再び違う病院で看護師をしています。

こうした転職が当たり前の業界だからこそ、看護師は知人や先輩の紹介で転職をする人が非常に多いです。

看護師は仕事を辞めても元同僚と仲が良い

当然、在籍期間中に本当に仲が良かった人に限定されますが、看護師は一度退職しても、その職場の人と引き続き関係を保っているケースが多いです。

定期的に飲み会に行ったり、連絡を取り合っている事は頻繁にあります。

また、病院は慢性的な看護師の人手不足に陥ってます。
病院側は辞めた人の紹介であっても積極的に面接をしてくれます。

これまで転職を経験した職場の同僚や先輩だったり、同じ職場で働いていて辞めていった元同僚に声をかければ、新しい職場を簡単に見つける事ができます。

看護師は同業者の繋がりが深い

看護師は専門学校か大学に行かないと資格を取る事ができません。

専門学校の場合は、一度社会に出てから看護師を目指して再び学生をやっている中年の人もいますが、高校を卒業してすぐに看護師系の学校に進学した人は、元クラスメイトの中にも看護師の友人がたくさんいます。

この他にも看護師は転職願望を持っている人が多く、他の病院の勤務環境の話がとても好きな人がたくさんいます。

自分が働いている職場内を探せば、複数の病院にコネクションや情報を持っている看護師を簡単に探す事が可能なのです。

POINT

このように看護師業界では、知人・先輩の紹介で転職する事は多く、その気になればいくらでも勤務先を紹介してもらう事ができます。

普通に求人情報を探したり、看護師転職サイトを利用した就活とも比べながら、知人・先輩の紹介を使って転職する場合のメリット・デメリットを紹介いたします。

紹介のメリット

職場で働く看護師の生の声や実際の職場環境の話を聞ける

転職する時、事前に聞いていた話と、実際にその職場で働いた時の環境が違う事も頻繁にあります。

看護師転職サイトや人材派遣会社を利用すると、担当者によっては転職する前は都合の良い事ばかりを並べて、転職が決まればクレームすら受け付けてもらえないケースもあります。

その辺は、実際に働いていた人の紹介や信頼できる人から仕入れた病院の環境の話の方が信ぴょう性が高いです。
職場の人間関係や一緒に働きやすい先生やそうでない先生の話など、転職に役立つ情報が豊富です。

紹介でしっかり話を聞いて転職をすれば、実際に転職して想定外の環境に困るリスクはほとんどありません。

採用されやすい

看護師の面接は全般的に採用率が高いですが、採用される可能性は100%ではありません。

状況によっては本人に問題があるのではなく、希望する部署の人手が足りているという理由だけで落とされてしまう事もあります。

しかし知人や先輩、その病院の元職員など、直接繋がりがある人の紹介で面接をした場合には大幅に採用率が高くなります。

よほどの問題を抱えていない限り、落とされる事はほとんどないでしょう。

もしも希望する勤務環境の人手が足りている場合は、紹介の時点で、人が足りなくなったタイミングで声をかけてもらうなどの融通を効かせてもらったり、確実に希望環境のポストが空いているタイミングで面接をセッティングしてもらう事も可能です。

紹介先での医師と看護師

紹介だと採用されやすいだけではなく、本来病院側の都合で面接時期や勤務形態の交渉が行われる所を、融通を効かせてもらって最適のタイミングで面接のセッティングをしてもらう事も可能になります。

転職先に知り合いがいる事も

転職をすると、新しい勤務先で知っている人が誰もおらず、心細くなったり不安を抱く事があります。

知人の紹介で転職をすれば、紹介者などの知っている人が在籍しているケースも多いです。

その地域で評判が良い病院は、同じ職場や同じ紹介先から転職している人が既にいる事も多く、勤務先が変わっても知り合いがたくさんいて心強い環境が整っている事もあります。

また看護師業界は意外と狭いので、転職をすると元同僚で仲が悪かった看護師も在籍している可能性もあります。

紹介を利用して転職をすれば苦手な元同僚などの在籍情報や、「同じタイプの人間が多いか?」などの人間関係の話も聞いてから転職を検討する事ができます。

紹介のデメリット

紹介で面接を受けると後戻りできなくなる

紹介を利用して面接を受ける場合は、紹介してくれた人のメンツも関わってきます。

病院側が極力採用するように努力をしてくれますが、面接を受けるあなた自身も紹介者のメンツがある以上、内定を辞退しにくくなります。

看護師の就職活動は、複数の病院の面接を受けて内定をもらい、そこから好条件の病院に転職するやり方が多いです。

いくら信頼できる紹介者がいたからといって、面接を受けてみたら印象が悪かったという事も珍しくありません。

POINT

紹介者を通じて転職を考える場合は再就職先を自由に選びにくくなるといったデメリットが考えられます。

看護師転職サイトを使った方が高待遇を受けられる事も

紹介で転職する場合、採用までのハードルは低いですが、特別待遇を受ける事は難しいです。

病院が人手不足に困っていて交渉の余地がある環境でも、紹介者がいる場合は「他のみんなも同じ条件だから」という理由から給与面の交渉はしてくれません。

紹介を頼む相手によっては、図々しい条件交渉自体がしにくいケースも多いです。

それに比べて看護師転職サイトや人材派遣会社のスタッフは、病院側と労働条件の交渉を行うプロです。
ダメ元で言ってみた条件が通ったり、要望以上の好条件、高待遇を用意してもらえる事もあります。

同じ病院に転職をする場合でも、知人の紹介より仲介業者のプロを利用した方が優遇される可能性があります。
希望勤務地に紹介ルートがあったとしても、あえて紹介ではなく転職支援サイトを利用する事もオススメです。

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