派遣勤務のデメリット

看護師の派遣勤務は自分の時間に合わせて働く事ができたり、やり方次第では常勤よりも無理なく働きながら収入アップできたり、ツアーナースのような楽しい仕事を選ぶ事もできる素敵な働き方です。
しかし派遣として働くということは、決して良いことばかりではありません。
常勤として働くことに比べるとマイナスになる面もあるので、派遣看護師への転身を考えている方は事前にしっかり確認しておきましょう。
ボーナス・退職金がない
まず最初に出てくる派遣看護師のデメリットは、常勤であれば年2回もらえるボーナスがないことと、長い期間働いても退職金が出ないことです。
月収だけで見れば派遣看護師の方が高収入を得られやすいですが、ボーナスの時期になると常勤看護師の事を羨ましく思う派遣看護師がたくさん出てきます。
しかし夜勤専従などの日給が高い仕事をしていれば、年収は常勤看護師と同等かそれ以上を稼ぐことができます。
福利厚生がない
派遣看護師の中でも働き方によって変わってくるのが福利厚生です。
半年や1年などの中長期の派遣であれば、常勤や正職員と同様に社会保険を病院側で加入してもらう事ができます。
しかし単発や短期の仕事しかしない働き方だと、国民健康保険と国民年金を自分で払い、確定申告を自分でする必要があるなど、一切の福利厚生がありません。
看護師の仕事は派遣でも年収で400万円や500万円を簡単に稼ぐ事ができます。
福利厚生や税金面で見れば、たくさん稼ぐほど税金貧乏になってしまう可能性があります。
休業時の補償がない
ここまで紹介したボーナスや退職金、税金や福利厚生のデメリットはそれほど大きな問題ではありません。
常勤から派遣に転身した最初のうちは戸惑う事があるかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで大きな負担ではありません。
しかし派遣看護師最大のデメリットになるのは、仕事ができなくなってしまうと完全に収入が止まってしまう事です。
病気や怪我で休業する場合は保険などでカバーすることができます。
またこういった理由で長期間休業する場合は、正職員の常勤看護師であっても手当が打ち切りになることがあります。
女性看護師が本当に懸念しているのは「もしも子供が出来た時」のことです。
子供ができたら産休と育休を取らなくてはなりません。
こうした時に常勤であれば最低限の手当を受け取る事ができますが、派遣であれば完全に収入が止まってしまいます。
そしてこの問題は出産後も続きます。
普段は保育園に子供を預けていたとしても、突然子供が熱をだして看病しなければならなくなった時には仕事を休むしかなくなります。
その他にも運動会や参観日などのイベント行事もありますので、必然と休みが多くなってしまいます。
常勤であれば有給休暇を使ったり、併設されている保育所を利用するなどの対応が取れますが、派遣看護師にはこういった手段がありません。
また派遣の仕事しかしていない人間が仕事を休むとなると、ダイレクトに収入が減っていきます。
夫の稼ぎが良くて自分で稼いだ分の収入は自分のお小遣いという環境の人であれば問題はありませんが、それまで看護師として稼いでいた給料が止まると生活が厳しくなってしまう人は常勤として働いていたほうが利益が大きいです。
こうした事もあり、結婚や出産予定を控えている若い看護師は多少無理をしてでも常勤にしがみついている人が多く、結婚できる見込みが少なくて諦めてきた30代や、子供が小学校以上になってある程度子育ての手がかかる時期が終わった人などが派遣勤務を選んでいる傾向があります。
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