代表的な派遣先

看護師の勤務先には、主に大学病院・公立病院・個人病院・クリニックなどがあります。
この中で代表的な派遣先に該当するのが個人経営の総合病院です。
大学病院や公立病院の場合
大学病院や公立病院では専門学校や看護大学を併設・提携している事が多く、毎年多数の新卒スタッフを受け入ることが可能となっています。
総合病院の中では比較的人手不足には困っていない状況で、派遣会社自体を全く利用していない病院も多数あります。
クリニックの場合
クリニックの場合は少ない人数しか雇っていないので、派遣のように勤務時間を自分の都合にあわせてカスタマイズして働く事は難しいです。
また個人経営のクリニックでは人件費の削減と人材育成に力を入れているので、コストが高いうえに常時入れ替わりが激しい派遣スタッフを雇うメリットは少ないです。
クリニックでは院内全体の雑務を全員のスタッフがこなせるレベルを求められるので、長期雇用を前提とした常勤や非常勤・パートがどうしても必要になります。
こうした事情もあり、派遣会社で3ヶ月間などの中期勤務を希望した場合は、ほとんどが個人経営の総合病院が派遣先になります。
配属先の部署については希望や求人条件で選ぶ余地はありますが、最も多いのは病棟勤務です。特に夜勤を専門にした派遣の仕事は多数あります。
この他にも緊急外来や第3次救急の診察介助などの仕事も多いです。
夜勤を希望すれば好条件の仕事は見つかりやすいですが、当然日勤の仕事でも好条件で募集されている求人がたくさんあります。
ここでも多いのは個人病院の病棟勤務ですが、中には老人ホームや保育園の勤務などの派遣業務も多数あります。
単発の仕事であればイベント会場の臨時医務室や団体旅行に同伴するツアー看護師の仕事など、さまざまな業務があります。
まずは早く仕事に就いて収入を確保したいというのであれば、個人病院での勤務を前提に考えると話がスムーズに進みます。
それ以外の特殊な派遣先はすぐに採用をもらえなかったり、条件が極端に悪くなってしまうケースも多いので、慎重に選ぶようにしましょう。
派遣の勤務先
派遣の勤務先は、単発・短期・中期・長期で大きく変わってきます。
週に1~2回などの少ない勤務日数であれば、クリニック勤務や健康診断専門会社、往診専門など幅広い派遣先が用意されています。
キャリアアップを目指している人や、疲れた心をリフレッシュさせたいと思っている人は、これまでの環境をがらりと変えるような勤務先を選んでみると面白いと思います。
また数ヶ月単位でリゾート地に派遣されるような仕事を選ぶことも可能なので、今この時だけではなく将来的な利益を求めて派遣の仕事をするのも良い方法だと思います。

紹介予定派遣
長期で働きたい人向けの紹介予定派遣も増加しています。
正規雇用前に派遣として1~3ヶ月間実際に勤務し、その後病院側と看護師が合意することでめでたく常勤として雇用されるシステムの派遣です。
看護師の職場は給料などの待遇だけではなく、現場の働きやすさや人間関係も非常に重要視されます。
まずは派遣という形で職場を体感してから就職先として選べる病院なのかを検討していく転職方法が人気上昇中です。